保護司信条
私たち保護司は、社会奉仕の精神をもって、
一. 公平と誠実を旨とし、過ちに陥った人たちの更生に尽くします。
一. 明るい社会を築くため、すべての人々と手を携え、犯罪や非行の予防に努めます。
一. 常に研鑽に励み、人格識見の向上に努めます。
会長挨拶

この度、令和7年4月の秋田県保護司会連合会(県保連)理事会において会長に選任され、新野会長よりバトンを渡されました。大変重いバトンです。
微力ではありますが、県保連理事の方々と共に保護司会活動の推進を図って参りたいと思います。
さて、令和6年10月に持続可能な保護司制度の確立に向けた検討会の最終報告書が出されました。
令和7年度より、この最終報告書を元に、取組方針が示されております。
非常に多岐に亘り、保護司会活動も新たな段階に入ったと思います。
この中でも、保護司適任者の確保、秋田県は5年後には約3割以上の保護司が定年を迎え退任され、深刻な保護司不足となります。幅広い職域及び年齢層からの新任保護司の発掘が急務であります。
次に、保護司の安全確保、対象者の来訪、自宅での面接、家族の理解を得られないという事もあり、更生保護サポートセンター(サポセン)の他、公共機関での面接も可能になってきました。
保護司会活動の活動拠点でありますサポセンを充実させることも重要です。
保護司会の活動は地域社会との連携等多岐にわたって忙しくなっています。
県保連では、地域社会に貢献する更生保護の実現に向け、県内12地区保護司会と共に関係団体との連携に努め、県内保護司が活動しやすいようサポートして参りたいと思っております
次世代に向け、それぞれのお立場で更生保護事業にご理解ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
沿革
昭和14年9月14日、司法保護事業法施行により、秋田県には9保護区が設定され、それぞれの区毎に区司法保護委員が置かれた。当初、秋田県においては、秋田・土崎・能代・大館・花輪・本荘・大曲・横手・湯沢の9保護区に約100名の司法保護委員が配属された。
その後、司法保護事業法が廃止され、新たに昭和24年7月1日、犯罪者予防更生法が施行され、翌25年、保護司法公布施行に伴い、昭和27年、秋田県保護司連合会が発足。初代会長は田口長太郎氏、昭和31年3月、安田惣太郎氏が二代目会長となり爾来26年もの長きに渡り連盟の発展に尽くし、昭和56年、当時、常務理事であった平進氏にバトンタッチをした。
保護司連盟と組織替えしたのは、昭和33年4月である。当初、評議員制があったが令和元年に廃止された。
三代目会長の平会長は、社明運動の「1保護区1ミニ集会」の開催を提唱、また、更生保護婦人会・BBS会との連携に努め、秋田県更生保護援護協会の基金造成にも力を注いだ。地区会は12地区になり、昭和42年、秋田保護区は秋田地区会と臨港地区会に分離された。平成2年から5年までの3年間は秋田県更生保護援護協会の一億円基金造成のため、各地区会の篤志家や保護司個人による募金に協力した。平成6年から8年までの3年間は秋田至仁会の改築のための募金に協力する。平成10年には、改正保護司法が交付され、翌年、施行され秋田県保護司連盟を改め、秋田県保護司会連合会として発足した。
初代会長には、佐藤道機氏が就任した。
活動内容 (令和7年度)
1 基本計画
保護司を取り巻く状況が変革の時期を迎えていることを踏まえ、秋田県内における持続可能な保護司制度の確立を目指し、保護司の適任者確保と活動環境の整備等の一層の充実に向けて各種事業を行う。
また、安全・安心に暮らせる地域づくりの実現のため、第二次再犯防止推進計画とともに、令和7年度に策定される第二期秋田県再犯防止推進計画の基本方針等を踏まえ、秋田保護観察所及び関係団体並びに地方公共団体と緊密な連携を図り、地域における「息の長い」社会復帰支援体制の確立に取り組む。
2 重点目標
(1)保護司セミナーの実施や各地区保護司会が実施している取組の共有等を通じて、現役世代を含めた保護司適任者の安定的な確保に努める。
(2)大津市で保護司が殺害された事件を踏まえ、各地域における面接場所の確保等の安全確保対策が進むよう、各地区保護司会での横の連携を図るなどして、保護司やその家族の不安解消に努める。
(3)事務の効率化のほか、地区保護司会同士や関係機関等との情報連携等を促進するため、地区保護司会におけるICTの一層の普及を図る。
(4)ホームページ「秋田県の更生保護」を有効に活用し、各地区保護司会の活動等を積極的に発信することで、保護司の適任者確保と更生保護の普及に取り組む。
(5)地域社会に貢献する更生保護の実現に向け、更生保護関係団体、地方公共団体及び関係機関・団体等との連携に努める。
3 充実強化事項
(1)第58回秋田県更生保護大会を成功に導く。
ア 期日:令和7年11月21日(金)
イ 会場:あきた芸術劇場「ミルハス」中ホール
(2)第32回東北地方更生保護大会を共催する。
ア 期日:令和7年11月26日(水)
イ 会場:青森市:リンクステーションホール青森
(3)保護司適任者を確保するため、地域の関係者や団体等を対象にした「保護司セミナー」を
積極的に開催する。
(4)地域における更生保護活動を推進するため、令和7年度ブロック別更生保護活動研究会を
鹿角・潟上湖東・横手地区保護司会において実施する。
(5)各地区保護司会におけるICTの充実を図るために、研修会を開催する。
(6)当会で開設したホームページを活用し、各地区保護司会等の情報を発信する。
(7)地域における更生保護活動の推進及び保護司会運営の効率化等を促進するため、各地区保
護司会との情報連携等を通じて、更生保護サポートセンターの効果的な運営に協力する。
(8)第75回“社会を明るくする運動”モデル地区として、能代・本荘・角館地区保護司会を指
定し、犯罪予防活動の一層の推進を図る。
(9)県内保護司の知識・技能の向上のために、各種保護司研修及び会議の開催に協力する。
(10)更生保護法人に対して協力する。
ア 更生保護法人秋田県更生保護援護協会の運営が円滑に図れるよう支援し、会員増強及び会費収入の安定に協力する。
イ 更生保護法人秋田至仁会に対する協力支援体制の充実を図る。
(11)協力組織との連携
ア 更生保護関係団体(更生保護協会、更生保護施設、更生保護女性連盟、BBS連盟、就労支援事業者機構等)及び地方公共団体等との連携強化に努める。
イ 暴力団対策会議・薬物防止団体及び青少年育成団体等と連携した事業を推進する。
(12)顕彰等の実施
ア 秋田県保護司会連合会の規程に基づく顕彰及び弔意を行う。
イ 年齢基準により退任した保護司、並びに保護司委嘱概ね15年以上在職し、依願解嘱された保護司に対し功労章を授与し、退任保護司座談会を開催して労をねぎらう(年2回)。
(13)その他
ア 全国保護司連盟の行う福利厚生事業及び東北地方保護司連盟の事業に協力する。
イ 更生保護マスコットキャラクターであるホゴちゃん、サラちゃんの「エアー着ぐるみ」を積極的に活用し、“社会を明るくする運動”の強調月間である7月を中心に年間を通して
更生保護の普及宣伝に努める。
ウ 全国保護司連盟・東北地方保護司連盟及び各地区保護司会等との情報共有がスムーズに
なるよう努める。
エ 機関紙「秋田更生保護」発行に際して協力する。
オ 上記のほか必要と認める事業を行う。




歴代会長
- 昭和25年7月1日〜昭和31年1月21日
- 田口 長太郎
- 昭和31年3月28日〜昭和56年12月2日
- 安田 惣太郎
- 昭和56年12月2日〜昭和63年4月27日
- 平 進
- 昭和63年4月27日〜平成3年4月26日
- 工藤 泰二
- 平成3年4月26日〜平成10年4月21日
- 小松 英光
- 平成10年4月21日〜平成10年9月14日
- 舘岡 鉄太郎
- 平成10年9月14日〜平成11年5月27日
- 小松 英光
- 平成11年5月27日〜平成15年4月23日
- 佐藤 道機
- 平成15年4月23日〜平成20年5月31日
- 舛屋 一
- 平成20年6月1日〜平成25年6月5日
- 目黒 勵
- 平成25年6月6日〜令和元年6月10日
- 宮原 文彌
- 令和元年6月10日〜令和3年6月10日
- 栁沢 和子
- 令和3年6月10日〜令和7年4月25日
- 新野 建臣
- 令和7年4月25日~現在
- 金山 智紀
役員名簿
役職名 | 氏名 | 就任年月日 | 地区名 |
---|---|---|---|
顧問 | 目黒 勵 | 平成25年6月5日 | 秋田地区 |
顧問 | 宮原 文彌 | 令和元年6月10日 | 大館地区 |
顧問 | 栁沢 和子 | 令和3年6月10日 | 秋田地区 |
顧問 | 新野 建臣 | 令和7年4月25日 | 潟上湖東地区 |
会長 | 金山 智紀 | 令和7年4月25日 | 秋田地区保護司会中央支部 |
副会長 | 藤原 德義 | 令和3年6月10日 | 大館地区 |
副会長 | 佐藤 道幸 | 令和5年6月6日 | 本荘地区 |
副会長 | 桃園 豊弘 | 令和5年6月6日 | 角館地区 |
常務理事 | 佐々木文子 | 令和7年4月25日 | 秋田地区保護司会 |
理事 | 稲垣 和春 | 令和7年4月25日 | 秋田地区保護司会東支部 |
理事 | 草彅 光 | 令和3年5月10日 | 秋田地区保護司会臨港支部 |
理事 | 佐藤 晴一 | 令和5年4月25日 | 男鹿地区 |
理事 | 伊藤 雅弘 | 令和7年4月23日 | 潟上湖東地区 |
理事 | 平賀 真 | 令和7年4月18日 | 能代地区 |
理事 | 佐藤 孝也 | 令和7年4月22日 | 北秋田地区 |
理事 | 田村 富男 | 令和7年4月15日 | 鹿角地区 |
理事 | 髙橋 勝己 | 令和5年5月26日 | 横手地区 |
理事 | 尾久 一雄 | 令和5年5月19日 | 湯沢地区 |
理事 | 藤原 正吾 | 令和5年5月11日 | 大曲地区 |
理事 | 清水 洋子 | 令和元年6月10日 | 能代地区 |
理事 | 佐々木 加奈子 | 令和3年6月10日 | 角館地区 |
理事 | 伊藤 妙子 | 令和3年9月8日 | 秋田地区 |
監事 | 佐藤 力哉 | 令和5年6月6日 | 大曲地区 |
監事 | 和田 末子 | 令和7年4月25日 | 潟上湖東 |